モラハラ夫が怖くて、離婚の話し合いができない方へ
モラハラとは
モラルハラスメントとは簡単に言いますと、家庭内におけるいじめのようなものです。
具体的には、精神的暴力や嫌がらせのことを言い、モラルハラスメントを行う夫のことを、モラハラ夫と呼ぶことがあります。
日々、モラハラ夫の言動に怯え、離婚を希望しているにもかかわらず、モラハラ夫が怖くて、離婚を切り出すことさえできず、離婚の話し合いができないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。当事務所にも、そのような方が多くご相談にいらっしゃっています。モラハラ夫は、常にあなたに対して優位に立ち、支配してきているのですから、もし、あなたがモラハラ夫の言動等を問題にして、離婚を求めたりしたら、モラハラ夫が激怒して、どのようなことを言われるのかが怖くて、何も言い出せないと考えるのは当然のことです。あなたが無理に自分自身で離婚を切り出して、モラハラ夫が激怒してしまい、暴言がひどくなったりすることがあってはいけませんので、絶対に無理はなさらないでください。
身近な方への相談
モラハラ夫が怖くて自ら動けない場合、まずは、親やきょうだいなど、あなたの身近で信頼できる方に状況を説明し、相談をしてみてください。モラハラの被害を受けている方は、自分が悪いのではないかと思うなどして、ご自身の被害について、十分認識できていないことが多いです。そのため、まずは、身近な方に相談をしてみて、その意見を聞いてみるのがよろしいかと思います。
ただ、あなたの身近な方に、モラハラ夫との話し合いの仲介に入ってもらうかどうかについては、慎重に考えてください。仲介に入っていただくことで、そのような方を含めて、感情的な対立が激化してしまうことがありますし、そのような方は、法律やモラハラ問題の専門家ではありませんので、適切に対応できるとは限らないからです。
安全な場所の確保
モラハラ夫と離婚の話し合いを進めていこうとする場合、同居したまま話し合いをすることは相当難しいといえます。モラハラ夫は、離婚を切り出されて、感情的になりますし、また、何とか離婚を回避しようとして、あなたに対して、いろいろなことを言ったり、プレッシャーをかけてきたりしますので、落ち着いて、冷静な判断をすることが難しくなります。そのため、あなたの実家や親族の家など、あなたが別居をして、身を寄せることができる安全な場所を確保することが必要な場合があります。このような場所の確保についても、あなたの身近な方に相談しておきましょう。
弁護士への相談
モラハラ夫との離婚の話し合いの進め方については、まずは、モラハラが関係する離婚事件解決の経験が多い弁護士にご相談いただければと思います。弁護士から、モラハラ夫との離婚の話し合いを進めるにあたり、別居をどうするのか、家庭裁判所における調停を行うのか、弁護士が代理人となって協議をするのかといった問題に関し、あなたの状況に合った方法について、アドバイスを受けることができます。
モラハラ夫とは、家庭裁判所における調停や、弁護士が代理人となっての協議といった第三者が関与する手続きで協議をすることで、スムーズに話が進むことがありますし、あなたが直接協議をするよりも、あなたの負担をかなり減らすことができますので、弁護士に代理人を依頼していただくこともご検討いただければと思います。
弁護士へのご相談、ご依頼により、モラハラ夫との離婚の話を進めていくことができますので、まずは、お早めにご相談いただくことをおすすめいたします。
投稿者プロフィール
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弁護士 仙台弁護士会所属
専門分野：離婚
経歴：仙台生まれ。仙台第一高等学校卒業後、上智大学文学部英文科に進学。卒業後、平成14年に弁護士登録。勅使河原協同法律事務所（仙台）を経て、平成24年に高橋善由記法律事務所を開業し、現在に至る。主に離婚問題の解決に従事し、相談者の抱えている問題に寄り添いながら最適な方法を提案し、新たな人生の始まりをサポートしている。
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